auひかりは2018年3月から5ギガ・10ギガのサービスを開始しています。
これはプランそのものを変えるわけではなく、オプション感覚で使えるようになるものです。
そのため、すでに1ギガの通常のサービスでauひかりを使っている人も、ちょっとした手続きをするだけで速度変更をすることができます。ただし、10ギガ・5ギガにできる人は限られています。
また、手続きの仕方は各プロバイダによって異なります。高速サービスを利用できるauひかりのプロバイダは「au one ne」、「So-net」、「BIGLOBE」、「@nifty」の四つです。
今回は「au one net」をプロバイダに選んでいる人が、速度変更する方法とその際の変更点などを見ていきたいと思います。
目次
auひかり10ギガ・5ギガに速度変更できる人・できない人
まずは、auひかり10ギガ・5ギガへの速度変更が可能な場合と、そうでない場合を見ておきましょう。
残念ながらすべての人が速度変更できるというわけではありません。
ホームタイプのみ変更できる
対象:ホームタイプ
auひかり5ギガ・10ギガというのはホームタイプのみに提供されているサービスです。
auひかりのホームタイプで加入している人でないと変更することはできません。
ただし「ホームタイプ」ということなので、低いマンション等でホームタイプを使っている人も変更可能です。
関東の一部でのみできる
ただし、ホーム(戸建て)タイプだといっても、「対象地域」でないと変更はできません。
対象:東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の一部エリア
東京、神奈川、埼玉、千葉の一部エリアでのみ、使うことができます。
この「一部エリア」というのは、おそらく基本的に中心地のことで、東京の23区内や神奈川の横浜などの地域、埼玉のさいたま市周辺や23区に隣接する地域、千葉の23区に隣接する地域などが対象です。
詳しくは公式サイトのエリア検索サービスで検索することで、自分の地域が対象の地域なのかを調べることができます。
高速サービスは関東の一部だけですが、順を追って別の地域でも使えるようになるのではないでしょうか。
au one netの場合の速度変更方法 Webでできる!
それでは、au one netをプロバイダとしている場合の速度変更方法を見ていきましょう。
au one netはauが直接提供しているという感覚のプロバイダで、公式サイトでもよくおすすめされています。My auでクリックすれば簡単に手続きを終えることができます。
具体的な速度変更の手続き方法 My auで簡単変更
公式サイトの「My au」にauひかりを利用しているau IDでログインする。
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タブで「インターネット・電話」を選択
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ページ下部の「契約内容確認・変更」を選択
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「お手続き・お問い合わせ先について」の「■auひかり ホーム10ギガ・5ギガへのお申込みはこちら」を選択
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「申込情報」の枠内で
①「10ギガ」または「5ギガ」を⦿で選択
②機器到着希望日を「指定しない」または「指定する」を⦿で選択
③配達先住所について、「上記と同じ」または「上記と異なる住所を指定する」を⦿で選択
その後「入力確認画面へ」を選択
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内容を確認し、「登録」を選択
以上で、速度変更手続きが終わります。書類の手続きなどは特に必要ありません。
1ギガ→5ギガ・10ギガでの変更点
1ギガから5ギガ、10ギガに変更する場合で、変わるところを見ておきましょう。
単純に速度や料金だけが変わるのではないので、注意が必要です。
メリットとしては速度が上がる点と最新のルーターが借りられる点ですが、デメリットは料金が上がる可能性がある点と、撤去工事費が契約内容に入ることがある点です。
速度
まず速度ですが、当然ながら大幅に変わります。
下り | 上り | |
10ギガ(X) | 10Gbps | 10Gbps |
5ギガ(V) | 5Gbps | 5Gbps |
1ギガ(通常) | 1Gbps | 1Gbps |
簡単に言うと、下りはダウンロードと上りはアップロードを意味します。この両方がスピードアップします。
特に10ギガの場合は世界最速で、4k・8kの高画質動画や、eスポーツなどをスムーズに行えるよう設計されているようです。
料金
次に、料金ですが、5ギガ・10ギガに速度変更しても、「月額料金」が変わるわけではありません。
auひかりのホームタイプには、「ずっとギガ得プラン」(5,100円/月)、「ギガ得プラン」(5,200円/月)、「標準プラン」(6,300円/月)とありますが、この料金は変動しません。
auひかりで5ギガ・10ギガを使おうとすると、この月額料金にプラスして「高速サービス利用料」というオプション料金のようなものが発生します。
しかし、この高速サービス利用料と同時に「超高速スタートプログラム」という割引も使えます。
一番安いずっとギガ得プランの場合で、これらを換算すると以下のようにまとめることができます。
V(5ギガ) | X(10ギガ) | |
月額料金(ずっとギガ得) | 5,100円 | 5,100円 |
高速サービス利用料 | 500円 | 1,280円 |
超高速スタートプログラム | -500円 | |
合計 | 5,100円 | 5,880円 |
基本的な月額料金は5,100円です。
これに高速サービス利用料が追加されますが、超高速スタートプログラムの割引も同時に引かれるので、結果的には
- 1ギガ→5ギガ…5,100円/月で変わらない
- 1ギガ→10ギガ…+780円で5,880円/月になる
このようになります。
高速サービスは12ヶ月間利用せずに解約したりプラン変更したりすると、解除料2,500円が発生します。
ずっとギガ得プランというのは1年目、2年目、3年目以降と料金が安くなっていくプランです。
また、超高速スタートプログラムは、4年目以降も適用するためには、auスマートバリューが必要です。そのため正確に言うと、
V(5ギガ) | X(10ギガ) | |
1年目 | 5,100円 | 5,880円 |
2年目 | 5,000円 | 5,780円 |
3年目 | 4,900円 | 5,680円 |
4年目以降 | 5,400円/4,900円 | 6,180円/5,680円 |
このようになります。
4年目以降の高い方はauスマートバリューを適用していない場合の料金です。
超高速スタートプログラムがなくなるので500円プラスされます。安い方はauスマートバリューがある方で超高速スタートプログラムが継続されます。
auスマートバリューがあると、Wi-Fiルーターも無料でレンタルできようになるので、auスマートバリューの適用はおすすめです。
ただし、auスマートバリューを使うためには電話契約(500円/月)が必要です。月額料金は500円なので、結局のところプラスマイナスは同じことです。
機器の交換
Wi-Fiの機器も「BL1000HW」に変更できるので、機器の交換がされます。
いくら10ギガとか言っても、Wi-Fiルーターが対応していたりすると、それなりの速度もでません。実際このルーターでもWi-Fi状態では最大2.4ギガです。
有線(LANケーブル)でつなげばこれ以上の速度は出ると思います。
また、最大2.4ギガの機能を持つルーターは現在ほぼ市場には出ていないので、このauひかりの高速サービスを使ってい人だけが次世代ルーターを利用できることになります。
ただし、どの光回線もそうですが「最大速度」がそのまま出るわけではありません。速くても最大速度の半分や4分の1程度が普通です。
とはいえ、従来の1ギガ光回線に比べたら速度に差は出るでしょう。
これ一台あれば、LANケーブルの使用も、Wi-Fiもできます。
また、新しい機能として、自分のスマホを自宅の固定電話を子機として使うことができるようになります。もちろん、テレビサービスを使っている人はそのまま使い続けることが可能です。
撤去工事費
新しく5ギガ・10ギガにするデメリットとして、撤去工事費が挙げられます。撤去工事費というのは、解約の際に行う撤去工事の費用です。
撤去工事費は2018年3月以降にホームタイプを契約したすべての人が対象ですが、それ以前に契約した人は対象になりません。
しかし、対象でない人が5ギガ・10ギガに変更した場合は、解約時に発生します。
2018年2月までに1ギガで契約した人が変更する場合 | 2018年3月以降に1ギガで契約した人が変更する場合 |
0円→28,800円 | 28,800円→28,800円で変わらない |
このようにまとめることができます。
この撤去工事費は基本的に回避することはできませんが、ソフトバンク光の「あんしん乗り換えキャンペーン」を適用することで還元してもらえる可能性があります。
あんしん乗り換えキャンペーンは、他社解約時に発生した違約金・撤去工事費・工事費残額をソフトバンク光契約後に現金還元してくれるキャンペーンです。
まとめ
それではこの記事の内容を簡単にまとめておきましょう。
5ギガ10ギガに変更できる人は限られている
5ギガ・10ギガに変更できる人は
- ホームタイプを契約している
- 東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の一部エリアに住んでいる
というこの2つの条件が必要です。
au one netの場合の変更方法はMy au
プロバイダをau one netにしている人はMy auにログインし、簡単な作業をするだけで、5ギガ・10ギガに変更することができます。
変更点は色々
1ギガから5ギガ・10ギガに変更することで
- 速度が上り・下り両方スピードアップする
- 月々5ギガなら±0、10ギガなら+780円になる
- ルーターが届くので変更できる
- 2018年2月以前に契約した人が変更すると撤去工事費が設定される
といった変更点が出ます。
特に5ギガの場合、料金は変わらずに速度を上げることができるのでおすすめです。
また、現在の速度に全然満足できない人は思い切って10ギガにするのも良いでしょう。
光回線も速いですが、インターネットや動画はコンテンツが増えたり高画質なものが配信されることによってどんどん重くなっています。
より速い光回線にして、最新のネットに合わせていきましょう!