@TCOMは速度に定評のあるプロバイダですが、様々な光回線で使うことができます。
今回は「フレッツ光+@TCOM」と「auひかり+@TCOM」を料金・速度の観点から徹底比較していきたいと思います!
目次
フレッツ光+@TCOM
まずはフレッツ光+@TCOMを見ていきましょう。
月々の料金…月額料金・工事費・プロバイダ
やはり気になるのは料金です。
フレッツ光の場合は、光回線の月額料金とプロバイダの月額料金が別々になっているので、これらを足し合わせた金額が月々の料金になります。またそこから割引を引き、さらに工事費を足せば実際に毎月払う金額がわかります。
基本料金
光回線の基本料金は戸建てとマンションで異なりますが、標準的なものはこちらです。
戸建て | マンション | |
フレッツ光 | 5700円 | 3350円 |
戸建てはやや高い印象ですが、マンションは安いですね。
この金額自体はいつになっても変わりません。
割引
月額料金に対する割引には以下の二つがあります。
戸建て | マンション | |
にねん割 | 700円/月 | 100円/月 |
ギガ推し!割引(30か月のみ) | 300円/月 | 200円/月 |
戸建ては合計-1000円、マンションは-300円の割引が効きます。「にねん割」は2年契約を更新していくことでずっと続けることができます。
ギガ推し!割引は30か月のみなので31か月目以降はなくなってしまいます。また、「にねん割」は二年契約をすれば大丈夫ですが、ギガ推し!割引は「にねん割」を適用することが条件となっています。「にねん割だけ」・「にねん割+ギガ推し!割引」はアリですが、「ギガ推し!割引だけ」はナシということです。
プロバイダ月額料金
フレッツ光の場合は、光回線の月額料金とプロバイダの月額料金がそれぞれ別々になっています。
プロバイダの選択肢が広がるというメリットがありますが、プロバイダによっては月額料金が高いです。
<@TCOM>
戸建て | マンション | |
通常料金/月 | 1400円 | 1200円 |
最低利用期間と違約金 | 24か月・5000円 |
@TCOMの場合は以上の金額となっています。最低利用期間が設定されており、24か月間使う前に解約すると違約金5000円が取られます。
工事費
戸建て | マンション | |
初期工事費 | 18000円 | 15000円 |
初回 | 3000円 | |
2回目以降 | 500円×30回 | 400円×30回 |
工事費の概要は以上になっています。
この工事費は一括で支払うこともできますが、たいていの場合分割払いになります。分割回数は「ギガ推し!割引」と同じ30回です。
分割払いになると500円/400円でかなり安く抑えられます。
合計
月々の料金の合計を見てみましょう。
内訳 | 戸建て | マンション | |
通常(初月) | プロバイダ無料+月額料金無料 | 3000円 | 3000円 |
2か月目~31か月目 | にねん割+ギガ推し!割引+ 工事費+プロバイダ月額料金 | 6600円 | 4650円 |
32か月目~ | にねん割 | 6400円 | 4450円 |
初月と、ギガ推し!割引・工事費が継続する翌月以降30ヵ月と、そのあとの三つの時期に分けられます。
時期によって金額が違うので、実際どのくらいかかるのか見えにくいですが、3年平均、2年平均で計算すると以下になります。
戸建て | マンション | |
3年平均 | 6472.2円/月 | 4576.3円/月 |
2年平均(25か月) | 6456円/月 | 4584円/月 |
ただし、3年で解約する場合には「にねん割」の違約金、2年間で解約する場合は工事費残債5か月分が一括請求されます。
速さ
フレッツ光の速さを見ていきましょう。
実測データに基づく光回線の格付け「RBBスピードアワード2018」では、フレッツ光のプロバイダ別最優秀賞・優秀賞を発表しています。
フレッツ光のプロバイダの中でどれが一番速いかの格付けです。
<auひかりプロバイダ部門>
固定回線の部門 | 下り速度(Mbps) | |
---|---|---|
最優秀賞 | au one net | 574.25 |
優秀賞 | DTI | 476.40 |
Wi-Fi部門 | 下り速度(Mbps) | |
---|---|---|
最優秀賞 | BIGLOBE | 326.25 |
優秀賞 | So-net | 321.25 |
@TCOMは何も賞を取れていません…。
速度面で見るとあまりおすすめできません。
auひかり+@TCOM
今度は、auひかり+@TCOMを見ていきましょう。
auひかりは7つの中からプロバイダを選ぶことができますが、@TCOMはその選択肢の中の一つです。
月々の料金…月額料金と工事費
こちらも月額料金の計算に、工事費等の計算も必要です。
ただし、大事なことですが、
- auひかりは光回線の月額料金とプロバイダ料金が分かれていない
ということに注意が必要です。auひかりの場合は、7つのプロバイダであれば、月額料金の中にプロバイダ料金が含まれているので、月額料金さえ払っていればプロバイダに何か払う必要はありません。
月額料金
auひかりの月額料金は以下です。これにプロバイダの料金も含まれています。
サービス | マンション | 戸建て・通常 |
最大速度 | 100Mbps-1Gbps | 1Gbps/5Gbps |
月額料金 | 3800円~ | 5100円 |
マンションの場合はマンションタイプによって料金が3800~5000円と変わりますが、標準的なタイプVの場合は3800円です。
戸建てはタイプとかの違いがありません。ずっとギガ得プランという一番月額料金が安いプランでは、初年が5100円です。2年目は5000円で、3年目以降は4900円になります。
工事費と工事費割引
auひかりにも工事費がかかりますが、これがなかなか高いです。
戸建て | マンション | |
初期費用 | 37500円 | 30000円 |
分割払い | 625円×60回 | 1250円×24回 |
初期費用相当額割引 | -625円×60回 電話契約(500円/月)が必要 | -1250円×24回 オプションなし |
こちらも一括払いは可能ですが、分割払いが基本です。また、分割払いの回数は選べません。
ただし、さすがに30000円、37500円の工事費に対する救済もあるようで「初期費用相当額割引」というものがあります。
これは、条件を揃えれば分割払いを毎月相殺してくれる割引です。マンションには条件が特になく、戸建ての場合は電話契約が必要になります。
合計
以上の月々に発生する費用を計算して、3年平均・2年平均を出すと、以下になります。
戸建て(+固定電話) | マンション | |
3年平均 | 5500円 | 3800円 |
2年平均 | 5550円 | 3800円 |
戸建ては初期費用相当額割引を適用するために固定電話をつけている場合です。戸建ての場合は3年で解約すると工事費残額が一括請求されます。また、戸建てを2年でやめると違約金15000円が発生します。
速さ
今度はauひかり+@TCOMの速さに入りましょう。
RBBスピードアワードには、auひかりのプロバイダ部門の格付けもあるので、こちらが参考になります。
<auひかりプロバイダ部門>
地域 | 固定回線の部門 | 下り速度(Mbps) | Wi-fi部門 | 下り速度 |
---|---|---|---|---|
最優秀賞 | DTI | 323.96 | AsahiNet | 136.75 |
優秀賞 | ビッグローブ | 262.89 | @TCOM | 128.16 |
Wi-Fi部門の優秀賞に@TCOMが選ばれています。
Wi-Fi状態で、平均128Mbps出るのですから、かなりの速度です。128Mbps出ていれば、基本的に高画質動画の鑑賞も問題ないでしょう。
auひかり+@TCOMの相性もなかなか良いと言えますね。
【@TCOM編】auひかり・フレッツ光比較
それでは、auひかり+@TCOMとフレッツ光+@TCOMの比較をしていきましょう。
料金
まずは料金を3年平均で比較してみましょう。
<3年平均>
戸建て | マンション | |
フレッツ光+@nifty | 約6472円/月 | 約4576円/月 |
auひかり+@nifty | 5500円/月 | 3800円/月 |
戸建ては約1000円、マンションは700-800円の差があります。
これはなかなか大きな差で、auひかりのほうが安いと言わざるを得ません。
速さ
次に速さに移っていきましょう。
とりあえず、すでに@TCOMがフレッツ光・auひかりの両方と相性がいいことはわかりましたが、フレッツ光とauひかりの速度自体の比較はできていません。
プロバイダ関係なく、光回線を比較し定められた、地域別最優秀賞を見てみましょう。
<RBBスピードアワード2017>
地域 | 固定回線の部 | 下り速度(Mbps) | 固定回線 Wi-fi部門 | 下り速度 |
---|---|---|---|---|
北海道 | auひかり | 133.93↗ | auひかり | 90.97↘ |
東北 | auひかり | 185.05↗ | auひかり | 112.03↗ |
関東 | NURO 光 | 451.59↗ | NURO 光 | 170.57↗ |
北・甲信越 | auひかり | 187.35↘ | auひかり | 100.12↗ |
東海(auひかりエリア外) | コミュファ光 | 243.75↗ | コミュファ光 | 123.34↗ |
近畿(auひかりエリア外) | eo光 | 267.50↗ | eo光 | 139.25↗ |
中国 | メガエッグ | 337.30↗ | auひかり | 113.80↗ |
四国 | ピカラ光ネット | 120.57↘ | auひかり | 108.36↗ |
九州 | auひかり | 209.64↗ | auひかり | 112.25↗ |
沖縄 | フレッツ光 | 65.16↗ | auひかり | 58.52↘ |
地域別でみると、フレッツ光が最優秀賞を取れているのは固定回線部門の沖縄で、しかも速度は65Mbpsです。光回線市場が激化していない地域ではどこでも使えるフレッツ光が最優秀賞を取っている、といった様子でしょうか。
auひかりはやはり多くの地域で最優秀賞を取れています。特にWi-Fi部門は展開しているほぼすべての地域で最優秀賞を取っています。
全体的に見て地域によって差はありますが、auひかりのほうが速度に信頼があることが読み取れます。
おすすめはどっち?
さて、それでは、料金・速さの比較を通しておすすめを見ていきましょう。
auひかり | フレッツ光 | |
戸建て(3年平均) | 5500円 | 6472円 |
マンション(3年平均) | 3800円 | 4576円 |
速さ(+@TCOM) | 262Mbps以下 | 281.80Mbps |
速さ(光回線のみ) | 最優秀賞×11 | 最優秀賞×1 |
全体的に見て、やはりauひかりのほうが料金・速さの点で勝っています。ただし、フレッツ光+@TCOMの平均速度は281Mbpsとかなり速いので、注目に値します。auひかり固定回線の場合の@TCOMの平均速度は発表されていないのでわかりませんが、優秀賞のビッグローブが262Mbpsだったことを考えると、少なくともそれより遅いことがわかります。
auひかりは、関東であれば新しく始まった5ギガ・10ギガのサービスが使えるため、フレッツ光とは比較にならないかもしれませんが、それ以外だと、あとは地域による差で勝敗が決まりそうです。
詳しく紹介はしていませんでしたが、auひかりにはたくさんのキャンペーンがあります。
<auひかりのキャンペーン>
auスマートバリュー | au携帯が最大-2000円×10契約割引 |
初期費用相当額割引 | 工事費実質無料 |
auひかり新スタートサポート | 他社違約金30000円まで還元+スマホ・ケータイ費用を最大10,000円まで還元 |
キャッシュバック | 最大70,000円 |
@TCOMはプロバイダキャッシュバックがもらえない??
キャンペーンの中の「キャッシュバック」は申し込みの際にしかチャンスがないので要注意です。
しかし、プロバイダを@TCOMにすると、プロバイダキャッシュバックがもらえません。キャッシュバックは代理店で申し込むと、「代理店キャッシュバック」と「プロバイダキャッシュバック」がもらえますが、この「プロバイダキャッシュバック」は特に@nifty、BIGLOBE、So-netの三つでもらうことができます。
以下、優良代理店の「代理店NEXT」で申し込んだ場合合計で高額キャッシュバックがもらえます。
<代理店NEXT>
キャッシュバック(ネットのみ) | 64,000円 |
キャッシュバック(ネット+電話) | 70,000円 |
オプション | なし |
手続き | 申込時に口座番号を教えるだけ |
受取 | 最短翌月 |
このうちの代理店キャッシュバックはオプションも必要なく、手続きも簡単です。
電話申し込み時に口座番号を教えるだけで、あとはその口座に翌月末に振り込まれるという仕組みです。面倒な書類のやりとりがあったり、受取が遅くなったり、もらえなくなったりする心配はありません。
料金も速さもおおむねフレッツ光に勝る、auひかりはキャッシュバックももらえるのでおすすめです!