auひかりの申し込み先はいくつかあり、それぞれいろんな宣伝文句をしています。
なかでも価格コムは一瞬だけ見るとすごい安い値段で提供してくれそうな気がしてきます。しかし、よくよくみてみるとそうでないことも多いです。
今回はDTI + auひかりを見てみましょう!
目次
普通のauひかりの料金をまずは確認
価格コムの破格の安さを検証する前に、まずは普通のauひかりの月額料金を確認しましょう。
auひかりの月額料金
価格コムに合わせてこの記事では、「戸建て・ずっとギガ得プラン」を確認しましょう。
au公式サイトより引用
1年目 | 5508円 |
2年目 | 5400円 |
3年目以降 | 5292円 |
ずっとギガ得プランは3年契約自動更新のプランで、1年目は5508円(税込み)で使えます。毎年108円ずつ割引されて、3年目以降はずっと5292円で使えるようになります。
携帯キャリアの提供する戸建て光回線のうちで、auひかりのこのプランは最も月額料金の安いものとなっており、お得です。
違約金
「ずっとギガ得プラン」は確かに安いのですが、以下のような違約金のリスクも持っています。
契約期間 | 3年契約自動更新 |
更新月(=無料解約チャンス) | 37・38か月目 |
違約金 | 16200円 |
3年契約というのは簡単に言えば「3年間使う約束をする」ということですが、これに違反した場合、つまり途中で解約した場合は「違約金=契約解除料16200円」がかかることになっています。
しかし、「自動更新」となっているので、基本的に3年間経つとまた3年契約が更新されます。そうすると「いったいいつ解約できるのか」と思ってしまいますが、「更新月」というのが決められており、この期間なら無料で解約できます。37か月目と38か月目が更新月=無料解約チャンスというわけです。ここでなにもしないと、また3年間契約が更新されます。
これは以下の図にまとめられています。
au公式サイトより引用
最初の37・38か月目の解約チャンスを逃すと、次は74か月目まで待つことになります。
もちろん更新月以外に解約することも可能ですが、違約金16200円が請求されます。
初期費用(工事費)
また、auひかりは当然使えるようにするために工事が必要で、工事費=初期費用がかかります。
auひかり戸建ての工事費は40500円で、分割回数は60回です。
工事費 | 40500円(税込み) |
分割払い | 675円×60回 |
一括で支払うこともできますが、基本的には分割払いにして損はないと思います。工事費無料キャンペーンによって工事費は実質無料にすることができます。ただし、毎月-675円を60か月割引し、実質無料になる形です。一括払いをしてから毎月割引することも可能です。
ただし、キャンペーンを適用していようとなかろうと、分割払いの途中で解約すると残額が一括請求されます。
たとえば、
支払い済み | 一括請求 | |
1か月目 | 675円×1 | 39825円 |
12か月目 | 675円×12 | 33750円 |
37か月目(違約金0) | 675円×37 | 15525円 |
60か月目 | 675円×60 | 0円 |
12か月目だと未払いの33750円が一括請求されます。違約金のない37か月目でも工事費残額の15525円が一括請求されることになります。
この点はしっかり理解しておきましょう。
撤去工事費
2018年3月以降から戸建てを解約するときの撤去工事が義務付けられ、「撤去工事費」が発生することになりました。
- 撤去工事費:31104円(28800円+税)
撤去工事は任意ではなく、必ず行わなければならないものであるため、撤去工事費も解約時に必ず払うことになります。
auひかりにはメリットもたくさんある
解約のリスクを三つくらい見てきましたが、もちろんauひかりにはメリットたくさんあります。
メリットに関しては以下にまとめられていますので、参考にしてください。
価格.comのauひかり DTIを徹底検証!
それでは価格コムの金額について徹底検証していきましょう!
なんだか安すぎる表示額
価格コムより引用
価格コムのサイトで光回線を調べていると、こんな感じで表示されてします。「auひかり DTIはどうやら月額1862円で使えるらしい!!」と思ってしまいがちですが、これは半分ホントで半分ホントではないでしょう。
確かに、これだけ見ると
- auひかり DTIはどうやら月額1862円で使えるらしい!!
と思ってしまいますが、「ホントかな」と思って詳細を見てみるとこんなページが開かれます。
価格コムより引用
大きな字を見てみると
- 初年度の実質費用:1862円/月
- 40000円キャッシュバックが[価格.com限定特典]
と書いてあります。
ここから、なんとなく、以下のような予想(実は誤解)を生んでしまいそうです!
- 毎月1862円払うだけでauひかりが使えるの!
- 1年間だけでやめても、この金額で使えるんだ!
- 毎月1862円だし、しかも40000円キャッシュバックがもらえるのかよ!
残念ながらこれらはすべて誤解です。以下の検証を通して詳しく見ていきましょう。
月額料金の徹底検証!
まずは月額料金について詳しく見てみましょう。
1か月目[3240円] | 2-12か月目[5373円] | 13-24か月目[5265円] | 25-31か月目[5157円] | 32-60か月目[5967円] | |
月額料金 | 5508円 | 5508円 | 5508円 | 5508円 | 5508円 |
工事費分割払い | - | 675円 | 675円 | 675円 | 675円 |
初期費用 | 3240円 | - | - | - | - |
割引 | -5508円(価格コム) | -810円(価) | -810-108円(価+au) | -810-216円(価+au) | -216(au) |
1か月目は無料になりますが、初期費用がかかります。2か月目から30ヵ月間ずっと-810円の割引が効きます。-108円や-216円というのはずっとギガ得プランの2年目・3年目の割引です。
価格コム限定の割引によって2~31か月までの30か月間は-810円減額されます。そのため、2か月目からは5373円で使うことができます。
ちなみに60か月目まで、載っていますが、61か月目で工事費が終わり675円がなくなります。
なんとなく気づくかと思われますが、初年度1862円/月が実際に払う金額ではなさそうですね。
キャッシュバックの徹底検証!!
キャッシュバックについてもしっかり調べましょう。
価格コムより引用
ここでは、とりあえず
- キャッシュバック:40000円
と書いてあるので「申し込んだらこれくらいもらえるんだな」と思ってしまいますが、なかなかもらえるまでの道のりも長いので注意が必要です。
キャッシュバックの受け取り手順は以下のようになっています。
内容 | 備考 | |
手順① | 事前案内メールが来る | このアドレスは勝手に作られたDTIのアドレス |
手順② | キャッシュバック案内メールが来る | 利用開始12か月後に来る |
手順③ | 受取口座の登録 | 「送信日を含めた45日以内」に登録しないともらえなくなる |
手順④ | 振込日に振り込まれる |
auひかりDTIを11か月使っていることが確認されると、その翌月にキャッシュバックの案内メールが届きます。つまり12か月後です。
案内メールがいったいどこに届くかと言うと、普段使っているアドレスとかではなく、DTIメールサービスで最初に勝手に作られたアドレスに送られてきます。
さらに、メールの「送信日」を含めた45日以内に口座を登録しないとキャッシュバックはもらえなくなる仕組みです。
この時点でわかるように、「申し込んだらすぐもらえる」ということもありませんし、「確実にもらえる」という保証もありません。うっかりして、(うっかりしなくても普通の人なら忘れますが)、「DTI専用の普段使わないアドレスに送られてきた案内メールに沿って口座を45日以内に登録するのを忘れた!」という場合はキャッシュバックを受け取ることはできません。
謎の「実質費用」の徹底検証!!!
それでは、最初の初年度「1862円/月」という数字について振り返ってみましょう。
価格コムより引用
初年度の実質費用というのは図をよく見るとわかる通り、「毎月払うお金」ではなく、「12か月間に払った・もらったお金を計算して12で割った額」になっています。
実際に計算してみましょう。
項目 | 金額 |
1か月目 | 3240円 |
2-12か月目 | 59103円 |
キャッシュバック | -40000円 |
合計 | 22343円=1861.91円×12 |
ということになります。そのため
- 毎月1862円払うだけでauひかりが使えるの!
- 毎月1862円だし、しかも40000円キャッシュバックがもらえるのかよ!
この二つは誤りだということがわかります。まず、毎月しっかり5000円くらいとられますし、キャッシュバックをもらってやっと、1年間の支払合計が1862円×12になっているので、毎月1862円と40000円のキャッシュバックは両立できないことがわかります。
初月無料で、毎月5373円払って、12か月後にうまくいけば40000円キャッシュバックがもらえる
というのが真実です。
また、
- 1年間だけでやめても、この金額で使えるんだ!
も誤りです。1年間でやめると違約金+工事費残額+撤去工事費が請求されるというのはすでに確認した通りです。これを踏まえると、
項目 | 金額 |
1か月目 | 3240円 |
2-12か月目 | 59103円 |
キャッシュバック | -40000円 |
違約金 | +16200円 |
工事費残額 | 675円×49回=+33075円 |
撤去工事費 | +31104円 |
合計 | 102722円=8560.16円×12 |
なんということでしょう。「実質費用」は8560円ということになります。これは高い!こんなに高い光回線はさすがにありません。
わかりづらい計算
ちなみに2018年3月現在の情報ですが、かなりわかりづらい計算の数字が出ています。。
価格コムより引用
こんなふうに書いてあるのですが、支払い料金割引の三行目に
- 月額料 2~31か月目まで割引 8,910円割引(810円×11か月分)
と書いてあります。
このサイトの一番上の内訳の「利用時点のプランを見る」の年数を変えると、割引の詳細も変わるようになっています。つまり、これは「30ヵ月間割引の中の11か月間分を計算すると8910円になる」という意味のようです。
とはいえ、プロバイダに問い合わせたところ、これはなんの割引なのか詳しくはわからず、「表記が独特なのでわかりづらい」だそうです。
なんの割引かもわからず、計算もわかりづらく、ややこしいですね。
キャッシュバックがちゃんともらえる代理店にしよう
auひかりを申し込むのであれば、キャッシュバックがちゃんともらえる代理店を選ぶべきです。
代理店NEXTでは高額キャッシュバックが簡単な手続きでもらえます。
<代理店NEXT>

キャッシュバック(ネットのみ) | 65,000円 |
キャッシュバック(ネット+電話) | 71,000円 |
オプション | なし |
手続き | 申込時に口座番号を教えるだけ |
受取 | 最短翌月 |
代理店NEXTの場合、ビッグローブ、ニフティ、ソネットの3つのうちのいずれかで申し込めば、以上の高額キャッシュバックをもらうことができます。
しかも11か月後の面倒なやりとりや、書面・ウェブでのやり取りはなく、申込時に口座番号を教えるだけで大丈夫です。
その口座に翌月末に振り込まれることになります!
まとめ
価格コムのauひかり DTIは、以下のように銘打っています。
- 初年度の実質費用:1862円/月
- 40000円キャッシュバックが[価格.com限定特典]
これだけみると、一瞬、
- 毎月1862円払うだけでauひかりが使えるの!
- 1年間だけでやめても、この金額で使えるんだ!
- 毎月1862円だし、しかも40000円キャッシュバックがもらえるのかよ!
このように誤解してしまいますが、すべて間違いで
- 毎月1862円払うだけでauひかりが使えるの!
→初年度は5373円/月 - 1年間だけでやめても、この金額で使えるんだ!
→1年間でやめると、実質費用8560円/月 - 毎月1862円だし、しかも40000円キャッシュバックがもらえるのかよ!
→キャッシュバックも計算に入れて実質費用1862円/月
実質費用というのは特殊な計算によって出されたもので、これだけ見ると安いようにも感じられますが、そう見えているだけで、必ずしも「価格コムで申し込めば安くなる」ということはありません!