ドコモ光のセット割がリニューアルされ、一部のプランの割引金額が増額されているのをご存知でしょうか?
そこでこの記事では、ドコモ光のセット割を解説し、さらに、大手キャリアであるauとソフトバンクの同様の「セット割」と比較し、メリット・デメリットを見ていこうと思います!
ドコモ光セット割が改定!
ドコモ光セット割が改定され、大容量プランの割引金額が500円ほど増加しました。
まずは、ドコモ光セット割の内容を見ていきましょう。
割引金額が増加
2018年2月より、ドコモ光セット割の大容量プラン割引が増額されています。
※ドコモ公式サイトより引用
これにより、家族で30~100GBのプラン、個人で20~30GBのプランの割引金額が500円増加されました。
この「ドコモ光セット割」が本当にお得なのか、その条件・内容・割引金額を見て考えていきましょう!
ドコモ光セット割の条件
ドコモ光セット割の条件は比較的簡単です。
- ドコモ光の契約
- ドコモ・スマホ携帯パックの契約
この2つが条件となります。
フレッツ光の光回線をベースにしたドコモ光の契約が必要です。これはホームなら5,200円、マンションなら4,000円となっています。
適用にはドコモの契約パックの契約が必要で、これは「家族シェアパック」か「おひとりのパック」のどちらかになります。
ドコモ光セット割の割引内容
ドコモ光セット割の割引内容に入りましょう。
主な特徴は以下になります。
割引対象 | 家族シェアパック・単独パック |
割引数 | 1パックのみ |
割引金額 | -500~-3,500円 |
割引期間 | 永年(単独-500円のみ1年間) |
ドコモ光には家族シェアパックか単独パックかのどちらかしかないので、これが割引対象となります。
割引数は1パックのみです。
家族シェアパックなら1パックのみの対象で問題ないのですが、家族4人でそれぞれ単独パックを使っている場合はそのどれか一つにしか適用できません。
割引金額は-500円~-3,500円です。割引されないプランもあります。
詳細は次の表を確認してください。
割引期間は基本的に永年です。ただし、単独パックのデータSパック(2GB)とケータイパックだけは1年間と期限つきです。
ドコモ光セット割の割引金額
それでは肝心の割引金額に入っていきましょう。
<家族シェアパック>
プラン | 割引金額/月 |
ウルトラシェアパック100 25,000円 | -3,500円 |
ウルトラシェアパック50 16,000円 | -2,900円 |
ウルトラシェアパック30 13,500円 | -2,500円 |
シェアパック15 12,500円 | -1,800円 |
シェアパック10 9,500円 | -1,200円 |
シェアパック5 6,500円 | -800円 |
赤くなっているのが今回増額された割引金額です。
確かに3,000円近く割引されるのがすごいですね。
<単独パック>
プラン | 割引金額/月 |
ウルトラデータパックLLパック(30GB) 8,000円 | -1,600円 |
ウルトラデータパックLパック(20GB) 6,000円 | -1,400円 |
データMパック(5GB) 5,000円 | -800円 |
データSパック(2GB) 3,500円 | -500円 |
ケータイパック 300~4200円 | -500円 |
こちらは家族ではなく、単独のプランの割引金額になります。
こちらも赤く太字の部分が今回増額された箇所です。また、青くなっている部分は、割引金額が1年間のものです。
正確には以下のように述べられています。
「ドコモ光」料金プランから割引となります。割引期間は最大1年間<工事完了月(日割り)+11か月>となり、割引終了後は自動的に通常料金が適用されます。
※ドコモ公式サイトより引用
ドコモ光セット割とauひかり・ソフトバンク光のセット割比較
ここからは、ドコモ光セット割とauひかりのauスマートバリュー、ソフトバンク光のおうち割光セットを比較していきましょう。
大手キャリアのセット割がそれぞれどのような特徴をもち、ドコモがその中でどういった位置にあるのかを見ていきます。
ちなみに、ワイモバイルはソフトバンク系なので、ソフトバンク光おうち割光セット(A)というものを適用できます。
家族シェアパックはドコモにしかないが…
まず、携帯のプランについて言えば、「家族シェアパック」というものはドコモにしかありません。
※iijmioのような格安SIMのプランにはシェアパックはあります。
家族シェアパックの内容を詳しく見てみましょう。
家族シェアパックの仕組み
家族シェアパックは最初に家族全員でつける「データ量」が決まっています。
例えば、ウルトラシェアパック30なら「30GB」です。これを家族全員でシェアして使います。
そうすると、
母の使用量 | 父の使用量 | 姉の使用量 | 弟の使用量 | 合計 |
4.7GB | 10.3GB | 9.5GB | 5.5GB | 30GB |
例えばこんな感じになります。
別にこれらの使用量が予め30GBの中から振り分けられているわけではなく、それぞれ各自で使ったものの上限が「30GB」となるわけです。
そのため次の月が以下のようになっても料金は同じです。
母の使用量 | 父の使用量 | 姉の使用量 | 弟の使用量 | 合計 |
3.5GB | 2.5GB | 20.5GB | 3.5GB | 30GB |
『お姉ちゃん使いすぎだよ…』となるわけです。
ドコモの場合は家族であればシェアパックをしたほうが実質的にはお得です。
合計料金 | セット割後 | |
30GBをシェアパック(ウルトラシェアパック30×1) | 13,500円 | 11,000円 |
5GBが4人(データMプラン×4) | 20,000円 | 16,000円 |
30GBが1人(ウルトラデータパックLLパック×1) | 8,000円 | 6,400円 |
このように、家族4人がそれぞれデータMプラン(5GB)を使った場合は、合計が20GBなのにも関わらず、ウルトラシェアパック30(30GB)よりも料金が高くなります。
ちなみに、一人で30GB使うほうが安いです。
割引数が違う
ドコモ・au・ソフトバンクのセット割で大きく違うのは「割引数」です。
ドコモには家族シェアパックがあるので、割引数の上限が厳しいです。
割引数の上限 | |
ドコモ光セット割 | 1シェアパック or 1単独パック |
auスマートバリュー | 10契約 |
ソフトバンク おうち割光セット | 10契約 |
ドコモ光セット割が1シェアパックないしは1単独パックしか適用できないのに対し、auとソフトバンクでは10契約まで適用できます。
確かに、ドコモでは家族シェアパックを使っていれば複数適用する必要はそもそもありませんが、3人で別々の単独パックを使っている場合はその中のどれかしか適用できません。
家族の場合、シェアパックを使わない限りはドコモ光セット割をおすすめできません。
離れて暮らす家族には?
離れて暮らす家族に対してもそれぞれ別々の割引の適用の仕方があります。
ドコモ光セット割 | 離れた家族がドコモ光+ドコモスマホならどちらも+300円 |
auスマートバリュー | 離れて暮らす50歳以上の家族も対象 |
ソフトバンク光おうち割光セット | 離れて暮らす家族も対象 |
これらは大別すると、
- ドコモは離れた家族もドコモ光に入らなければならない
- au・ソフトバンクは離れた家族がauひかり・ソフトバンク光に入っていなくても適用できる
この用に分けられます。
ドコモは条件が厳しい
ドコモ光の離れた家族に関する割引は「光★複数割」と言います。
光と複数割の間に★が入ります。
これは「離れた家族のための」というより、「離れた家族と一緒にもっとお得」といった感じの割引です。
※ドコモ公式サイトより引用
同じ家族で、それぞれ別々に光回線を導入した場合さらに300円割引されるというものです。
この図では「独立した息子のマンション」と「その両親の家」にそれぞれドコモ光が設置された場合を想定しています。
基本的には親子の関係を前提に考えた割引でしょう。
auスマートバリュー
「auスマートバリュー」は離れて暮らす家族に対して比較的寛大な割引が適用されます。
※KDDI公式より
「離れて暮らす50歳以上の家族」であれば、その家にauひかりが設置されていなくても、auスマートバリューを使うことができます。
50歳以上の方のスマホ・携帯電話などにauスマートバリューの割引が効きます。
ソフトバンク おうち割光セット
※Softbank公式より
ソフトバンクの場合でも、離れて暮らす家族にセット割を適用できます。
こちらは50歳以上でなくても「離れて暮らす家族」であれば、ソフトバンク光の有無にかかわらず、おうち割光セットが使えます。
自宅はWi-Fiでデータ量を節約できる
こうしたセット割では、大容量プランをほど=料金の高いプランほど高い割引を得られますが、実際スマホで10GB以上のデータ量を毎月使うのはちょっと使いすぎと言わざるを得ません。
実際に10GB以上のデータ量を使っている人は多いと思うのですが、多くの人が「Wi-Fi」を使って節約して、そのくらいになっています。
スマホの場合、電波は携帯会社に契約して使えるようになる、LTE、3G、4Gを使うことになります。
しかし、Wi-Fiはこれらと違う系統でデータ量を使うため、Wi-Fiで使った分はスマホ・携帯のプランのデータ量に反映されません。
例えば
LTE・3G・4G | Wi-Fi | 合計 | |
データ量 | 10GB | 10GB | 20GB |
携帯会社からの請求 | 約6,000円 | 0円 | 6,000円 |
こんな感じです。
合計20GB使っていても携帯会社から請求されるのは10GBだけです。
このWi-Fiですが、光回線を設置していれば、自宅でも使えます。
つまり、ドコモ光・auひかり・ソフトバンク光、そのいずれかを使っている場合、自宅のパソコンだけでなく、スマホもWi-Fiに繋いでおくことで、その間のデータ量は携帯会社から請求されないのです。
光回線のデータ量は基本無制限なので、いくらつかっても問題はありません。
そのため家族で100GBとか30GBとかのプランはそんなにおすすめできません。
合計割引金額はau>ソフトバンク>ドコモ
割引金額の最大額で言うと、
最大割引金額 | |
ドコモ | 3,500円×1契約=3,500円 |
au | 2,000円×10契約=20,000円 |
ソフトバンク | 1,000円×10契約=10,000円 |
となります。
やはり、最大でも家族シェアパックを一つしか割引できないドコモよりもauやソフトバンクのほうが割引金額は高いです。
もちろん10人家族でしかも全員大容量プランというのはありえないので、現実的に言うと、4人家族なら
最大割引金額 | |
ドコモ | 3,500円×1契約=3,500円 |
au | 2,000円×4契約=8,000円 |
ソフトバンク | 1,000円×4契約=4,000円 |
このあたりが妥当でしょう。
auならデータ定額30GBが最大で、2,000円の割引を適用することができます。
ソフトバンクも大体同様ですが、最大割引金額が1契約につき1,000円なのでauには及びません。
まとめ:増額されても、おすすめはau・ソフトバンクのセット割!
それでは、最後に結論をまとめておきましょう。
まず、ドコモ光で高額割引を適用するには、
- 家族で大容量パック(30~100GB)を使う
ことが必要です。しかし、そもそも
- 自宅にWi-Fi環境(光回線)があるなら1人3~10GBくらいで良い
ということになります。
また、割引金額の量で言うと
- au>ソフトバンク>ドコモ
の順に低くなります。
そのため、やはりスマホと光回線をセットで使うなら、auやソフトバンクがおすすめです!