現在でもフレッツ光を使っている人はやはり多いと思います。
初めて出てきた光回線で現在でもシェアNO.1ですが、フレッツ光は月額料金がプロバイダも含めると高くスマホの割引などもありません。
また、速度に関しても利用者の多いフレッツ光では、上位に上がらないことが多いです。
こうしたフレッツ光を解約したいと思っても大きく「違約金」の壁がのしかかってきますが、今回はこのフレッツ光の解約とその際に発生する違約金の回避方法について紹介していきます。
目次
フレッツ光の解約方法
フレッツ光の解約のためには、いくつかのステップがあります。
- プロバイダの解約…場合によっては違約金支払い
- フレッツ光の解約…場合によっては違約金支払い
- フレッツ光の解約…場合によって工事費未払い分支払い
プロバイダの解約
まずは、プロバイダの解約が必要です。
フレッツ光とプロバイダは完全に一体とはなっていないため、個々で解約する必要があります。
ただし、以下の場合は解約が必要ありません。
- 光回線をフレッツ光から別の光回線(auひかり、NURO光など)に「乗り換えるだけ」で、プロバイダは同じものを継続利用する場合
- 光回線をフレッツ光から光コラボ(ビッグローブ光など)に転用するだけで、プロバイダは同じものを継続利用する場合
上記2つの場合であればプロバイダの解約は不要で、継続して利用することになります。
ただし、1.の場合は乗り換え先の光回線やプロバイダに相談する必要があります。(※転用・プロバイダ等については後ほど説明します。)
また、プロバイダの解約には違約金が発生する場合があります。
これは「最低利用期間」を過ぎずに解約する場合に発生する違約金でプロバイダによって異なります。フレッツ光がプロバイダセットに入れているプロバイダは全部で10くらいあります。
プロバイダ名 | 最低利用期間 | 違約金 |
ASAHIネット | 12ヶ月 | 2,000円 |
BB.excite | 24ヶ月 | 9,000円 |
BIGLOBE | 23ヶ月+ | 5,000円 |
hi-ho | 24ヶ月 | 10,000円 |
DTI | 24ヶ月 | 10,000円 |
WAKWAK | 24ヶ月 | 4,500円 |
特にDTIやhi-hoは高額です。
ただし、「12ヶ月間無料」といったプロバイダもあるので、必ずしも違約金だけがフレッツ光のプロバイダの判断材料ではありません。
フレッツ光解約 工事費未払い分
続いてフレッツ光の解約に関してですが、解約方法は単純にNTT「0120-116-116」に電話して解約の旨を伝えて簡単な手続きをするだけです。
ただし、場合によってはお金を払わなければならないので要注意です。
まず一つ目は「工事費の未払い分」です。18,000円ほどの工事費は分割払いすることができますが、これが払い終える前に解約してしまうと未払い分は解約時に一括請求されてしまいます。
なお、「初期工事費」の分割払いの途中でフレッツ光を解約される場合、初期工事費の残額も一括でお支払いいただきます。
ただし、後で見るように光コラボの場合は同じフレッツ光の光回線を使うため、ただ未払い分を払うといっても損をするわけではありません。
フレッツ光解約 違約金
解約時の最大のデメリットと言えば「違約金」です。
フレッツ光の標準的なプランは2年ですから、2年の利用は必須です。
NTT東日本のフレッツ光2年プラン(にねん割)では、
- 利用期間の途中(利用期間満了月の翌月と翌々月<以下、「更新月」といいます>を除く)でフレッツ光を解約された場合、「にねん割」の解約金(戸建て向けサービスの場合9,500円、集合住宅向けサービスの場合1,500円)をお支払いいただきます。
このように9,500円または1,500円の違約金が発生することになっています。
ただし、「利用期間満了月の翌月と翌々月<以下、「更新月」といいます>を除く」とあるように「25ヶ月目」と「26ヶ月目」に解約する場合は違約金は不要なので、無料で解約できます。
しかし、「自動更新」でもあるのでこの更新月で何もしないと「契約期間が更新」されます。
ただし、NTT西日本の「どーんと割と光もっともっと割」の場合は最初の2年目が終わると、3年契約で契約が更新されるので要注意です。
この違約金ですが、後で見るように「光コラボ」に転用するのであれば無料です。また、auひかりの「auひかり新スタートサポート」を適用すればauひかりが違約金の金額を負担してくれます。
違約金を無料にする方法
さて、フレッツ光の違約金はプロバイダも合わせると最大約20,000円ほどになってしまったりします。
1,500円ほどであれば良いかもしれませんが、20,000円という金額はとても払っていられません。そこで、ここからは違約金を無料にする方法を紹介します。
- 更新月に解約する
- 光コラボに転用する
- auひかりの違約金還元キャンペーンを利用
更新月に解約する
まずは、当たり前の方法ですが「更新月に解約する」場合を紹介しますが、紹介と言ってもすでに出ているので説明するまでもありません。
2年契約の場合、2年に一度「更新月」がやってきます。フレッツ光の場合は契約満了月の翌月と翌々月です。
つまり、25ヶ月目と26ヶ月目が対象となり、この約60日間の間に解約できれば無料です。これを逃すとまた2年間ないしは3年間チャンスは来ません。
プロバイダに関しては「最低利用期間」の指定であるため、「自動更新」や「更新月」といったシステムはありません。
単純に一定期間を超えれば、いつ解約しても無料になります。そのため、最低利用期間以上利用すれば大丈夫です。
光コラボに転用する 引っ越し以外
更新月で解約すれば違約金は発生しませんが、更新月は2年か3年に一度しかやってきません。
正直この「2年」は非常に長いとも言えます。例えば、この2年の間にスマホの進化やタブレット・ポケットWi-Fiの台頭などが挙げられます。
ということで、『いますぐ安い光回線にしたい!』『いますぐもっと良い光回線にしたい!』と思うのも不思議ではありません。
そんな時に可能な方法の一つが「光コラボへの転用」です。
~光コラボ・転用とは~
そもそも、「光コラボ」と「転用」とはどういう意味なのでしょうか?
光コラボというのは
NTT東日本よりフレッツ光などの提供を受けた事業者様が、自社サービスと光アクセスサービス等を組み合わせて、サービスをご提供するモデルを、「光コラボレーションモデル」といいます。
以上のように説明されます。
わかりやすく言うと、「中身はフレッツ光と全く変わらないが、売る人がNTTではなく、携帯会社やプロバイダ会社などの事業者になる」ということを意味しています。
こうすることで、携帯会社やプロバイダ会社は自社のサービスをくっつけて光回線を売り出すことができます。
例えばソフトバンク光なら、ソフトバンクスマホ・携帯の割引と光回線とのセット提供ができるようになります。
また、光コラボにおいては基本的に「プロバイダと光回線はセット」になります。
従来フレッツ光ではプロバイダは別で契約しなければならず、「フレッツ光光回線の月額料金」と「プロバイダの月額料金」が別々に発生していました。これを光コラボでは、ビッグローブ光ならBIGLOBE、ソフトバンク光ならYahoo!BBなどとセットにしています。
結果的に、有名な光コラボでは月額料金が安くなっています。
プロバイダというのは全世界のインターネットに自宅のパソコン・スマホからアクセスするために必要なものなので、加入しなければ光回線は使えません。
では、「これまでフレッツ光を使っていた人」が「光コラボ」に変更したい場合はどうすれば良いのでしょう。
「フレッツ光」をご利用中のお客様が「お客さまID」や「ひかり電話番号」はそのまま※1 ※2で、光コラボレーション事業者様がご提供する サービスに切り替えることを「転用」といいます。
この場合、「転用」と言い、新たな工事費・違約金・電話番号変更(ひかり電話)は不要となっています。
そもそも光回線の内容はフレッツ光のまま変わらないので、工事費も不要で電話番号の変更も必要ないのです。
というわけで、光コラボへの転用であれば、違約金・工事費追加支払いなしで乗り換えができます。ただし、引っ越しの場合は基本的に工事費もかかるので、引っ越しの場合はただで乗り換えられるとは限りません。
auひかりの違約金還元キャンペーン
フレッツ光と光コラボ、そして転用という特殊な状態においては、確かに違約金や工事費をうまくやり過ごすことができます。ただし、引っ越しの場合は複雑になります。
そこで、そんな違約金をそもそも乗り換え先の事業者が「還元」してしまおう、というのは「auひかり新スタートサポート」です。
auひかり新スタートサポート
他社インターネットサービスの解約違約金相当額をau WALLET プリペイドカード(注4)へのチャージまたは郵便為替にて還元いたします。au WALLET プリペイドカードへのチャージまたは郵便為替での還元額の上限を超えた場合、その差額相当分をauひかり月額利用料から差し引いて還元します。
※KDDI公式サイトより
auひかり新スタートサポートは、他社からの乗り換え時に発生する違約金相当額を最大3万円まで還元してくれるキャンペーンのことです。
ただし、「auが直接違約金を払ってくれる」というわけではなく、「払った分の違約金をauが後で還元」してくれるというキャンペーンです。
還元されるお金の受け取り方法は
- 「au WALLETプリペイドカード」へのチャージ
- 郵便為替
となります。
ちなみに、郵便為替は送られてきた書類を持って、郵便局に行ってお金をもらうという方法のため「現金受取」を意味します(ただし面倒)。
au WALLETプリペイドカードというのは年会費・入会費共に無料のプリペイドカードで、Mastercard加盟店ならどこでも利用可能です。
ただし、この2つの方法は「一定の料金」つまり10,000円までであって、10,000円を超えた違約金の還元はすべて毎月の月額料金から1,000円割引となります。
つまり、15,000円の違約金還元が発生した場合、そのうちの10,000円分は「au WALLETプリペイドカード」へのチャージか「郵便為替」を選ぶことができますが、残りの5,000円は月額料金からの割引となります。
auひかり新スタートサポートの条件
auひかり新スタートサポートは、無条件に受けられるものでなく条件があります。
- ネット契約(ホームタイプ:ずっとギガ得プラン、マンションタイプ:マンションプラン)
- 電話契約(月額500円)
- 電話オプションパック契約(月額500円・EX月額690円)
ネットにはプランの指定がされていますが、これは特に厳しい縛りではないです。
ホームタイプの場合、「ずっとギガ得プラン」で月額料金が5,100円の3年契約になります。初年度は5,100円、2年目は5,000円、3年目は4,900円という風に毎年100円ずつ月額料金が安くなります。
マンションプランは特に指定といった感じではありません。ただし、マンションのプランは自分では選べずマンションの設備状況によって変わってきます。
「電話」というのは「auひかり電話サービス」を指し、光回線を使った電話サービスで月額500円で利用可能です。
電話オプションサービスは電話サービスでご利用いただけるオプションで、割込電話や電話番号表示など色々なオプションをまとめたものです。こちらは500円(もしくは690円)なので、電話サービスに関しては1,000円以上かかることになります。
ただし、これらの条件を満たすことで、他社違約金の還元を受けることができます。
まとめ
フレッツ光は、料金の高い光回線としてもはやおすすめできません。
質に関しても大手光回線(フレッツ光、auひかり、NURO光…)の中では特に変わらず、むしろフレッツ光は利用者数が多すぎて遅くなっているとも言えます。
そんなフレッツ光を解約して別の光回線に乗り換えたいと思うのは当然です。
フレッツ光を解約する際は
- プロバイダの違約金→プロバイダの最低利用期間を満たさない場合
- フレッツ光の違約金→2年契約の更新月以外での解約
- フレッツ光の工事費未払い→未払い分は一括で支払い
この3つが発生する可能性があります。
これに対し、違約金をタダにする方法は
- 光コラボに転用→違約金不要・工事費不要・プロバイダ違約金不要(同じプロバイダの場合)
- auひかり新スタートサポート→違約金の還元
の2つが主なものです。